1分で分かる!CPSとIoTは何が違うのか
最近、各所で聞く「CPS」と「IoT」、概念は似ていますが、意味合い的には全く別の単語です そこで、これらの単語について何が違うのかについて説明いたします。
※結局はバズワードなので細かい定義はないんですけどね
CPS(サイバーフィジカルシステム)って?
CPSとは「Cyber-Physical System」の略 ITと物理的なデバイスや機械を接続したシステムのこと 例:自動車の自動運転 センサーなどから実体世界の情報(Physical)を取得し、取得した情報をIT(Cyber)にて処理して実体世界の駆動系(Physical)を制御する
IoT(Internet of Things)って?
「インターネットと様々なモノを繋げ、相互に通信したりすることで自動認識や自動計測、遠隔計測、遠隔操作を行うこと」 簡単に言うとPC・ケータイだけでなく、身の回りのあらゆるものがインターネットに繋がることを言います 構成要素としては 制御したい「モノ(主にセンサー)」 情報を格納する「サーバ」 間をつなぐ「ネットワーク」 この三点です
IoTが注目されている理由
ユビキタスと言われた時代と比較して、
・Raspberry Piのようなマイコンボードやセンサの低価格化、高性能化が進んだ
・データを収集するためのモバイルネットワーク環境等のインフラが整った
・収集したデータを解析するためのクラウド
・BI基盤が整った
上記のように、機材・通信の低コスト化が進みました。
その結果、これまではコストとの兼ね合いで実現不可能だった様々なサービスが実現可能になったのです。
そのため、市場が急速に拡大し、 アイデア次第で新たなビジネスに繋がる可能性が出てきたわけです
具体例
- ドア鍵の開閉状態をスマホから確認
- エアコンを外出先からスマホから制御&使用状況のチェック
- バスの位置情報と道路交通情報からリアルタイム運行状況
- 環境データ(気温・湿度・土壌水分)
- 植物に応じた畑の肥料・水やりの自動化
- 電気ポットに無線通信機を付けて使用状況をWEBで見られる
- ゴルフクラブにセンサーを取り付け、フォーム改善のアドバイスをスマホで見られる etc…
CPSとIoTの違いって?
定義に明確な境目は存在しませんが、下記の通りで間違いないでしょう
CPS:物理的な要素とITが連携(融合)していることに重点が置かれている (インターネットを介さなくてもOK)
IoT:「インターネットを介す」ということに重点を置いている(インターネット必須)
そのため、IoTより大枠にCPSがあり、CPSの中でもインターネットを経由することに注目している場合についてはIoTという事です
そのため、インターネットを介さないセンシングなどは正確にはCPSと言えるでしょう まだまだIoTもCPSもバズワードという認識であることから、正確な意味を考え、使い分けたことがある人は少ない気がします
誰よりも先に単語を正確に使い分けて、人よりも意識が高いことをアピールしちゃいましょう!